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2009/01/08

歯車設計の手順について

歯車設計の手順の話になるが、バックラッシゼロで噛合う二つの歯車を設定し、バックラッシを確保するために歯車間の中心距離をずらす方法について。この方法の結果は少なくとも歯車設計の基本式から逸れた歯車構成になっているのではないだろうか。バックラッシをとるために転位をした訳ではない。圧力角を変更しているのである。これでも噛合うことは噛合うのだが、ISOの基準から逸れた設計をしていることになる。しかも、歯形そのものは圧力角20度のままである。この場合、私なら却下することになるだろう。将来のメンテナンスが効かなくなる可能性があること(メンテ時、設計者が変わっているときなど)と、何よりも設計標準規格から逸れた設計をしていることになるのが理由である。中心距離を変更したら必ず転位操作をしなければいけない。先述の例は転位操作を行なった訳ではない。噛合い率の計算式が成り立たないのではないか・・・。GoogleでもYahooでも歯車に関する検索を行なうと複数以上(確実に異なる発行者)この件を見かけることができる。もしかしたら私が間違っているのだろうか・・・。

1 件のコメント:

たかひろ@神戸の技術士 さんのコメント...

SUDOさんと同意見です。
誤差で中心間距離がずれてもかみ合うのがインボリュート歯形のメリットではあるけれど、バックラッシ確保に中心間距離をずらすのは本末転倒ではないかと思います。
機能上成り立ちはしますが、歯車の負荷容量を最大限に活かした設計とは言えないと思います。
私の勤めている職場ではバックラッシは歯厚を薄くすることで作っています。研削を行うので比較的容易なのかもしれませんが。