下記はISOの流れのUSAの歯車メーカーのカタログ(http://www.qtcgears.com/)からのコピーですが、転位歯車の歯形計算式。頂げき一定方式で転位歯車の場合、低歯歯車になることが計算式から理解できる。歯たけ一定方式の計算式は、当方のみるところ何故か日本の文献でしかみることができない。本ソフトは頂げき一定方式をベースに開発され、歯たけ一定方式の計算式は後に追加された経緯があります。KHKの歯車カタログは下記内容そのものです(頂げき一定方式)。理工学社のJISに基づく機械設計製図便覧は歯たけ一定歯方式の計算式を記載していますが、私の使用感はあまり薦められないというのが率直な実感です。歯車設計者に頂げき不足の不注意を指摘せざるを得ない場合があり議論になりがちなことが理由です。歯車工業会発行の歯車便覧は両方の式を記載してはいますが。尚、兵神装備株式会社のカタログ(私事、よく利用しています。)このカタログも{頂げき一定方式}を記載しています。先述の理工学社の便覧は改善して頂きたいと思います。尚、同社発行の別の書籍{パソコンによる歯車の設計計算}蓮見善久著は{頂げき一定方式}でまとめてあります。
本ソフトはまだVector社に更新手続きはとっていません。更新時は連絡します。
下図に対して、歯たけ一定方式(歯形計算に中心距離増加係数を利用しない)での計算結果。噛合い率が向上した代わり、頂げきが少ない(本例は推奨レベルの範囲内の計算結果になっています。最低0.2*モジュール値が必要。)。頂げき対策としてはシェービングまたは研削仕上げ方式の歯車にすることが考えられます。本ソフトでは対応する予定はありません。)
噛合い率の出力データ(頂げき一定方式:歯形計算に中心距離増加係数を利用:頂げきを確保するために低歯にする操作がされています。他に、歯たけ一定方式:歯形計算に中心距離増加係数を利用しない の選択肢もあります。)
下記画像の入力画面
低歯のデータであることに留意。低歯でも歯形係数の出力は可能です。面取り入力位置は画像右中段部にあります。
下のデータの歯先をCADで作図した画面。(AutoCad LT)
歯形形状の出力画面。本図を採用とします。歯先の面取りは歯面曲線と面取り線が目視で角を形成していない場合は歯先位置が最悪荷重点となるとの判断(歯のタワミなど考慮)で歯形係数、Hfa、噛合い率の再計算を行なう必要があるので、画面右下部にコメントを追加しました。本計算は日本歯車工業会規格 JGMA 6101-02(2007)に対応しています。旧規格 JGMA 401-01(1974)は歯形係数はYfa値を採用し、複合歯形係数は利用しません。Hfa,噛合い率の計算値は新旧規格共通です。
自動車の変速機などの歯車の場合、歯面面取りはモジュール*0.5~0.3、歯先面取りはモジュール*0.05~0.03を採用しているといわれます。この場合、歯面には目視で面取りの角部が判別し難い故に、画面右下のコメントに沿った再計算が必要になります。尚、本図はバックラッシゼロ構成の歯車の計算出力値。最大バックラッシ時、最小バックラッシ時、中間バックラッシ時にも本ソフトは対応します(噛合い率を含め、出力値が変化します。)。
本ソフトは試用版は作成予定は今のところありませんが、旧版の試用版はダウンロード可能です。尚正式版の
お申込みは申し受けます。プロフィールにE-mailが記載されていますので、ご連絡ください。価格は5,500円です。
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