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2009/01/30

不況対策(三菱重工)


画像は下記URLより引用。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120090108agal.html
日刊工業新聞からの抜粋。形を変えたリストラではあるが、雇用を維持する仕組みが保たれている。三菱重工ならではの側面があるが、それにしても厳しい世相と思います。フォークリフトはどこのメーカーも時流に押されているのが現実。この不況は人的マインドの逼塞感が原因なのだろうか、社会全体で低所得層の収入UPの底上げが効かない限りはなかなか立ち直らないと思う。生産縮小の負のスパイラルをどこかで断ち切る英断が企業の経営者に求められると思う。製造業の安易な派遣切りは一時的には効果はあるとしても大局的な観点からは負のスパイラルを助長させる結果しか残らないことに視野が向かないのだろうか。やはり、製造業の派遣システムは禁止しないと社会全体の生産性向上の雰囲気の向上には結びつかない。今、重要なのはどのようにしたら社会の購買力が増えるかということだろう。社会一般に向けた明るいニュースを作り上げる姿勢が企業経営に今こそ求められている気がしてならない。

2009/01/26

アルミダイカスト鋳物


画像の引用元は下記URLです。アルミダイカストに関する情報が豊富です。
http://www.dik-net.com/product/gokin01.html
ADC12より高強度のアルミダイカスト材があるとのことで探したURLです。この材料を利用した設計経験はないのですが、ADC12と比較して強度だけではなく、より低温環境での鋳造が可能というメリットがあるとのことです。設計に利用するにはもう少しデータが欲しいのですが、URLを眺める限りでは魅力がありますね。尚、ADC12は自動車用部品の材料としても用いられる汎用性の高い材料ですがその上をゆく材料があるのですね。

2009/01/25

マグネシウム合金鋳物の疲労限度


画像の引用元は下記URLです。Mg合金鋳物の疲労限度に関する調査です。詳細は下記URLを参照されてください。
www.tytlabs.co.jp/japanese/review/rev314pdf/314_031hotta.pdf

2009/01/24

アクセス数


先日、一日あたりのアクセス数としては、過去最大を記録しました。この日は海外からのアクセスがなく、国内の利用者数になります。土曜、日曜日 と12時のアクセス数と深夜時間帯のアクセスが一般的な傾向として少ないのは業務時間を利用してのアクセスになっていることを示しています。本ブログの全データはGoogle関係のサーバーに格納されており、皆様のアクセスもそこに行っている筈です。海外からのアクセスは大抵、深夜(午前)と早朝の時間帯に集中します。

2009/01/23

風力発電に関するニュース


画像は下記URLより引用しました。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120090123aaaf.html
URLよりは可能なら日刊工業新聞1月23日版の購入を勧めます。(URL紹介の記事は省略文の可能性が高い理由によります。)三菱重工(株)が洋上の風力発電を手がけているニュースです。ちなみに、同社は高効率の太陽電池セルの開発にも成功しています。

階段昇降機の安全基準


家庭用階段昇降機の安全基準。海外の基準との比較を中心に詳細にまとめてあります。段差解消機に関してはこの類の評価基準が見つからないために、本報告書を参考にして基本構想設計を行なうことも必要かと思います。
画像の引用は下記より。
http://www.tech.nite.go.jp/standard/downloadfiles/stairselevator/StairLift-Report.pdf

2009/01/22

キー継手利用の限界(沈みキー)


画像は下記URLより引用しました。
http://www.sydrose.com/creativedesignengine/HTML/ba3-00280/ba3-00280.html
画像のフローチャートに記されていますが、キー利用の設計の出発点は軸の材質より強度のある材料と記載されています。同等の強度の場合、軸径の設計(強度)計算で検討して数値に余裕がない場合、負荷変動の激しい場合など、スプライン(インボリュートスプライン)などの利用を考慮します。負荷変動の他に、重量低減など設計基準が厳しい場合にもスプライン利用が無難と思います。回転精度が求められる場合はキー利用を優先します。(スプラインの方が回転方向のバックラッシが大きいため)。スプラインは、工作機械、航空機、自動車、建設機械、油圧ポンプ、油圧モータなど、沈みキーは一般の産業機械、精密機械などに適用されています。

2009/01/21

インボリュートスプライン

スプラインの加工例。
画像は下記URLより引用しました。
http://www.jonan-key.co.jp/machine/p3.html


下記画像は立削り盤による加工例。画像の引用元は下記URLです。
http://knowledge.yasojima-proceed.com/archives/2008/03/post_16.html
スプライン加工も対象になります。

インボリュートスプラインのJIS規格が代わってから久しいが、自動車業界では未だに旧JIS規格(JIS D 2001)が一般的なのだろうか、このあたりはよく判らない。新JIS規格(JIS B1603)が一般的になっているとも聞いていない。大径合わせ方式が新規格では廃止されていることを、変更時期が10年以上昔のことなのに、恥ずかしい話だが、先日初めて知った。旧JIS規格を所有されている方は捨てないでキープされていると思いますが、ミッションの動力伝達軸などの振動など過酷な環境に利用されているだけに新JIS(ISO基準)ではどうなっているのか、現在、調査中ですが手掛かりが全くない。スプライン加工には軸はホブで加工できるが、穴加工はブローチ削りが普通です。ブローチ工具の価格が15~35万前後ですから規格が変わるというのは大変なことです。ブローチの仕様でホブの仕様も左右されます。このブローチ加工に対応した歯形の作成が新旧規格とも、当方の歯形作成ソフトで可能なことは幸いでした。旧インボリュートスプライン規格大径あわせの歯先面取りにも対応可能です。高額なブローチがなくてもワイヤーカットで加工OKになるはずです。ワイヤーカットの難点はスプライン幅が長い場合、袋加工形状の対応でしょうか。一般的には歯面合わせ対応ですが、当方のソフト利用による歯形作成は大径合わせにも、歯面合わせにも有効です。(まだVECTOR社には申請していません。価格は5,500円を予定しています。Excel2000~2003のみ対応。2007は多分不可です。)尚、スプライン穴加工には立削り盤による削り加工の手段もあります。この場合、穴ぐりで工具、削りチップの逃げ穴の設定が必要になります。
追記:旧JISの大径合わせはどのような箇所で利用されているか、これについて簡潔にいえば中心軸の芯ズレが生じては困るところ、振動の発生を避けたいなどが考えられます。例えば、自動車の変速装置のシンクロメッシュを持つ軸系などです。当然、強度的にも撓みなどが生じないような設計が必要です。(2009.03.22)

2009/01/19

遊星歯車機構の動力ロス対策例


画像は下記URLより引用しました。
http://www.hitachi-nico.jp/technical/about_technical/epicyclic/index.html
遊星歯車機構の設計上の問題点というと、優先されるのが、効率の向上です。高い加工精度が求められるために、いろいろな工夫がなされていますが、その一例です。多分、特許または実用新案でガードされているかとは思いますが、対策例の一つとして眺めてみることもよいかと思います。

自転車専用レーン(ハンブルグ)


同じくハンブルク近郊のワンデスベーカーマーケット地下鉄駅の近く。レンガ色の自転車道の上にはあちこちに自転車の影が見えます。10日ほどここをベースに、ベルリン、リューベック、ブレーメン、リューネブルグと日帰り旅行をしていた。水道の水がまずくて(泡だって)飲む気がしなかった。ワールドカップ開催中で、TV放映で通路が賑わっていた。ベルリン開放後2年ほどのころのことである(その当時の自転車レーンの話です)。話は飛びますが、ブレーメンでは川沿いに風力発電のプロペラタワーが並んでいる風景を目にしたのもこの頃です。現在風力発電に関してはタワーから数百メートルの範囲で低周波健康被害が問題化しているのでドイツでは太陽光発電にシフトしている話を何かで読んだ気がします。日本では一昨日初めてこの低周波問題が取り上げられていたような・・・。三菱重工など風力発電事業を立ち上げるタイミングが遅すぎた(時代遅れ)というのが偽らざる実感です。


ドイツ、ハンブルグ近郊の自転車専用レーン。褐色のラインで示されます。このレーン上を歩行者が歩くことは禁止されています。旅の途中でウッカリ歩いていたら、自転車の現地人に振り返りざまウィンクされてしまった経験があります。このレーンに沿って随所に自転車パーキングがあり、その場所以外では駐輪禁止になっていました。日本のように歩道上の勝手気ままな駐輪ということはありません。環境大国となってきたドイツの将来の国力をかいまみることができます。(右方向へリューベック方面への幹線道路と思います。近郊と言うよりは郊外といえるあたりです。)第二次世界大戦で連合軍の激しい空爆を浴びた地域で比較的新しい建物が並んでいる地域です。

ステンレスボルトの焼付け対策


画像は下記URLからの引用です。原文を読まれることを薦めます。
http://www.sdc-tanaka.co.jp/newsrelease/cat2/
ステンレス製ボルトの真空機器での利用環境の場合、クリーンルーム関係で必須のアイテムになる場合があります。真空維持などの特殊環境でなければ、一般には固着防止用の潤滑材塗布で済ませます。常識ですが、特に必要がなければ(真空、防塵などの環境対策 や ステンレス製部品の組込み環境、美観の維持環境 防錆環境等、でなければ)ステンレスボルト自体は利用する必要はないでしょう。
追記 固着防止の用の潤滑材塗布と記しましたが、やはり、屋外利用の車関係などは厳禁とするべきでしょう。(09.04.22)

2009/01/17

固有振動数の計算(略式)


減衰比
参考URL http://www.eonet.ne.jp/~naohiro-okutsu/excelfiles/sindonokiso.xls


自由振動


バネ定数の求め方


画像は下記URLより引用しました。明立精機株式会社のURLです。除振装置メーカーです。固有振動数の計算の基礎を記載しています。市販の本の引用なのでちょっと気が引けますが、防除振の考え方の基本なので紹介します。
http://www.meiritsu.co.jp/gijutsu/page04a.html
単なる直線振動系の固有振動数の求め方。ここに記載されているのは簡略式です。それでも実用上充分です。
参考URL
http://www.eonet.ne.jp/~naohiro-okutsu/excelfiles/sindonokiso.xls

ナポリ(Italy)からのアクセス



イタリアのナポリからのアクセスがありました。日本語の検索を通過しているので、多分、現地在住の邦人かなあとは思いますが、ヨーロッパ、USA、オーストリアからのアクセスが比較的目に付きます。中国からも来ますが、Yahooなどの日本語検索をたどってきているので、これも現地在住邦人からかな・・・と思ったりします。国内からは先ずUnknownのメッセージで隠されてここまで判別はまず不可能になります。しかし、個人または、小規模サーバーを運用されている場合は特定される可能性があります。

2009/01/16

カム機構の圧力角


画像の引用元は下記URL。カムについての貴重な説明があります。是非お立ち寄りされてください。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA041064/structure/cam_basis.htm
l
カムに関する機構を学ぶとき、ややもすればタイミングチャートと機構的運動学の説明で講義が完了してしまうことが多い。カムに関して圧力角という言葉を学んだでしょうか。歯車も一種のカムですね。先日歯車でバックラッシを設定するために中心距離を拡げることの非を書きましたが、このときの圧力角は大きくなってしまいます。機構的には滑りを生じやすくなります。カムにおいても圧力角が大きい状態で作動させようとすると伝達する動力に関して大きな無駄が生じてしまいます。

機構モデリング(ProE)


Pro/E でロボットなどの機構モデリングを行なうときにデータム要素(極力データム平面は利用しない。最低限の利用に抑える)のみでのモデリング例。この図では座標系を回転させると軸が縦動します。スケルトンの利用でも構いません。Pro/E定義のスケルトンを意識しなくても作成できます。実体のモデルは画像のデータムに肉付けすることでモデル作成を進めてゆきます。尚、当方はデータム要素(座標系、軸、点、カーブ)にサーフェスを加えたモデルで骨組を作成します。上智大学発行のWF2の入門書が関連して大変有益です。また、現在は廃刊になったのですが大田卓郎氏の入門Pro/ENGINEERも良書です。古本屋で見つけたら購入もよいかと思います。(但し、2000i2,2001の操作系です)

モータの減速構造


画像の引用元のURLがなくなってしまったのですが、USAオリエンタルモーターのサイトからの引用です。この画像のなかでテーパー歯車の噛合わせがあります。察するにはラジアル、スラスト両方向のバックラッシゼロを期しているのかなと。

Spline_Curve のDXFデータ作成_02


前回に続いてのDXF化のプログラム例。多分、このままではAutoCad互換とはならないと思いますが、これをExcelVBAで作成してしまおうというのが当方の目的です。最大の難関は制御点とノット値の抽出にあります。可能ならVBAの散布図そのものをDXF化できないかと。どなたか試みされてはいかがでしょうか。

2009/01/15

Spline_Curve のDXFデータ作成


現在、歯車の歯形形成ソフトは難しい難題に直面してデバッグが進捗しない状態です。歯先面取りはクリヤしたのですが、このデータをCAMに渡すには(点列のまま)もう少し練り直さないとならない。やはりスプラインのDXF化を措置する必要があります(ポリラインは不可)。エクセルの散布図の歯形データをそのまま2DCADのAutoCadなどに表示可能な工夫がないかという課題の糸口までは見つかった。問題はスプライン部のデータ(数値の)算出方法で、この構想がまとまらない。某所からの参考データです。どこまで使えるのか・・・。

2009/01/13

機械設計に必要なデータ集


画像は下記URLより
http://www.eng-book.com/index.html
炭素鋼、構造用合金鋼の回転曲げ、両振りねじりなど各種疲労限度表があります。引用元が記載されているので安心します。その他設計に必要なデータ集として重宝します。尚、兵神装備(株)のモーノポンプの一覧は眺めて損はないと思います。各種液体搬送設計などに必要な機器類の紹介など。

治具設計への3DCADの活用


画像は下記URLから引用しました。
www.ipa.go.jp/archive/NBP/ITX2001-1/result/PDF/venture/057.pdf -html
大変有益なURLですので是非参考にされてください。
治工具設計での3次元CADの活用は製品設計という分野に比較すると遅れているというのが実態と思います。原因としては経験が物を言う分野であることに加えて、職人肌の分野であることが掲げられます。そして、管理職が3Dへの展開に及び腰であること。3Dといっても3DCADであれば何でもよい、という訳にはゆかないことは事実なのですが、現在でも3DCADの導入評価に誤ったスタンスに立脚しての評価もあるのも現実です。個人的には取引先の影響という因子を除外すればPro/Engineerが操作性とモデルの安定性という面で薦めたい。CatiaとSolidWorksを併せた利用経験からの実感です。Catiaについては使いにくいこと(操作に癖が強い)、SolidWorksは作成したモデルの品質がイマイチという以上に信頼がおけない。I-deasとUnGraphicは操作経験がないのでなんとも言えませんが、ダッソー社のように二股をかけていない分、信頼性が高いことは想像可能と思います。ところで画像を眺めていると瞬時にいろいろなノウハウが湧いてきます。これは3Dによる構造の視認性のよさに起因しています。設計初心者には充分参考になる画像と思います。

2009/01/11

風圧計算

丸棒の計算例:機械設計の範囲ではこれで充分と思いますが。





画像は下記URLより引用しました。
http://www.geocities.jp/ja3npl/weather/weather.html
是非ここのURLをお読みください。風圧の一般的な公式は存在しますが、どの程度に信頼できるのか評価が難しい。一般の方が風圧計算のデータを提供されています。画像は青表示が単なる丸棒データ。赤表示が棒先に球を取り付けたデータ。スケール的にそのまま引用は難しいのですが、傾向としてみることは充分意味があります。風洞実験前の計算の参考モデルとしては推論を働かす上で、使い勝手はあると思います。
他に、高さと構造因子の抽出には下記URLが参考になります。
http://www.kikaikaihatu.com/data/2006031510dat.html
実際には高さ因子を利用する局面は機械設計ではあまり見受けられないのが実感です。防音箱、走行車体への空力抵抗の概略値、車(10トンクラスのトラック)のミラーステーの設計などの構造解析の入力値の策定とか考えられますが。尚、便覧のデータは記載されている参考文献で確認するようにしましょう。

参考文献
http://www.ce.udel.edu/courses/CIEG407/CIEG_407_Protected/Chapter%206%20Wind%20Loads.pdf

2009/01/09

海外からのアクセス


もう一つ・・・。com,netドメインは要注意です。この2例は本日12時(昼)にアクセスがあったところです。

ここのブログには海外から一日平均10件近いアクセスがあります。海外からのアクセスの場合、どこのプロバイダから発信してきているかがgoogleマップで表示されたりする。日本国内の場合は先ず無理なんですが、USAの場合は時に画像のように特定されてしまったりする。道路の混雑状況もバッチリです。日本の場合はunknownと表示されるので安全です。

動物型ロボットの試み


画像の引用元は下記URL(龍谷大学理工学部渋谷研究室)
http://young.mecsys.ryukoku.ac.jp/kenkyu/shibuya/index.htm#top
バウンド走行が可能とのことです。バウンドには瞬間的に大きなエネルギーを必要としますが画像を眺めていると頭部にカウンターウエートらしきものが見えます。このカウンターウエートと本体の重量のバランスでバウンド後のエネルギーを蓄積しているのでしょうか。当方も、ベルトコンベアーで運ばれてくる固形物(ジャガイモ)を逆三角形のホッパーに自動的に入れ、一定の重量になったらホッパーの底が開き、内容物が下段のミキサーに落とされホッパー重量が一定重量以下になったらホッパーの底が閉じてベルトコンベアーが駆動を始めるシステムを考案したことがあります。動力源はカウンターウエートとホッパーの重量の増減とバネです。周囲には電磁センサー類を置いて、シーケンス確保、誤作動防止などの安全装置を置いていました。

2009/01/08

歯車設計の手順について

歯車設計の手順の話になるが、バックラッシゼロで噛合う二つの歯車を設定し、バックラッシを確保するために歯車間の中心距離をずらす方法について。この方法の結果は少なくとも歯車設計の基本式から逸れた歯車構成になっているのではないだろうか。バックラッシをとるために転位をした訳ではない。圧力角を変更しているのである。これでも噛合うことは噛合うのだが、ISOの基準から逸れた設計をしていることになる。しかも、歯形そのものは圧力角20度のままである。この場合、私なら却下することになるだろう。将来のメンテナンスが効かなくなる可能性があること(メンテ時、設計者が変わっているときなど)と、何よりも設計標準規格から逸れた設計をしていることになるのが理由である。中心距離を変更したら必ず転位操作をしなければいけない。先述の例は転位操作を行なった訳ではない。噛合い率の計算式が成り立たないのではないか・・・。GoogleでもYahooでも歯車に関する検索を行なうと複数以上(確実に異なる発行者)この件を見かけることができる。もしかしたら私が間違っているのだろうか・・・。

2009/01/07

歯形形状策定の出力画面

下記はISOの流れのUSAの歯車メーカーのカタログ(http://www.qtcgears.com/)からのコピーですが、転位歯車の歯形計算式。頂げき一定方式で転位歯車の場合、低歯歯車になることが計算式から理解できる。歯たけ一定方式の計算式は、当方のみるところ何故か日本の文献でしかみることができない。本ソフトは頂げき一定方式をベースに開発され、歯たけ一定方式の計算式は後に追加された経緯があります。KHKの歯車カタログは下記内容そのものです(頂げき一定方式)。理工学社のJISに基づく機械設計製図便覧は歯たけ一定歯方式の計算式を記載していますが、私の使用感はあまり薦められないというのが率直な実感です。歯車設計者に頂げき不足の不注意を指摘せざるを得ない場合があり議論になりがちなことが理由です。歯車工業会発行の歯車便覧は両方の式を記載してはいますが。尚、兵神装備株式会社のカタログ(私事、よく利用しています。)このカタログも{頂げき一定方式}を記載しています。先述の理工学社の便覧は改善して頂きたいと思います。尚、同社発行の別の書籍{パソコンによる歯車の設計計算}蓮見善久著は{頂げき一定方式}でまとめてあります。

本ソフトはまだVector社に更新手続きはとっていません。更新時は連絡します。

下図に対して、歯たけ一定方式(歯形計算に中心距離増加係数を利用しない)での計算結果。噛合い率が向上した代わり、頂げきが少ない(本例は推奨レベルの範囲内の計算結果になっています。最低0.2*モジュール値が必要。)。頂げき対策としてはシェービングまたは研削仕上げ方式の歯車にすることが考えられます。本ソフトでは対応する予定はありません。)

噛合い率の出力データ(頂げき一定方式:歯形計算に中心距離増加係数を利用:頂げきを確保するために低歯にする操作がされています。他に、歯たけ一定方式:歯形計算に中心距離増加係数を利用しない の選択肢もあります。)

下記画像の入力画面
低歯のデータであることに留意。低歯でも歯形係数の出力は可能です。面取り入力位置は画像右中段部にあります。


下のデータの歯先をCADで作図した画面。(AutoCad LT)



歯形形状の出力画面。本図を採用とします。歯先の面取りは歯面曲線と面取り線が目視で角を形成していない場合は歯先位置が最悪荷重点となるとの判断(歯のタワミなど考慮)で歯形係数、Hfa、噛合い率の再計算を行なう必要があるので、画面右下部にコメントを追加しました。本計算は日本歯車工業会規格 JGMA 6101-02(2007)に対応しています。旧規格 JGMA 401-01(1974)は歯形係数はYfa値を採用し、複合歯形係数は利用しません。Hfa,噛合い率の計算値は新旧規格共通です。
自動車の変速機などの歯車の場合、歯面面取りはモジュール*0.5~0.3、歯先面取りはモジュール*0.05~0.03を採用しているといわれます。この場合、歯面には目視で面取りの角部が判別し難い故に、画面右下のコメントに沿った再計算が必要になります。尚、本図はバックラッシゼロ構成の歯車の計算出力値。最大バックラッシ時、最小バックラッシ時、中間バックラッシ時にも本ソフトは対応します(噛合い率を含め、出力値が変化します。)。

本ソフトは試用版は作成予定は今のところありませんが、旧版の試用版はダウンロード可能です。尚正式版の
お申込みは申し受けます。プロフィールにE-mailが記載されていますので、ご連絡ください。価格は5,500円です。

2009/01/06

厳しさの募る世相


画像の引用元は下記より。コメントは特にありません。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/employment/?1231233642

キャパシター技術


画像は下記URLより引用しました。
http://www.nissandiesel.co.jp/capacitor/capacitor.html
上記URLでは日産ディーゼル(株)の中型トラック搭載のキャパシターの構造説明が記載されています。既に技術の公開から10年近い時間が経過していますが、自動車エンジンとは別の話、モータ駆動の瞬時立ち上げなどこの技術の小型軽量化が現在の課題かもしれません。機械設計者にとって常識として得るべき機構要素と思います。

日産ディーゼル(株)のキャパシター開発の”Project_X”版物語が、下記URLに掲載されています。
http://www.jama.or.jp/lib/jamagazine/200210/15.html

疲労設計の参考書


画像は下記URLより引用しました。
http://fatigue.jsms.jp/book/fatiguedesign.html
疲労設計はその設計法の全体像をつかむ必要があります。価格もリーズナブルでもし、自分がまだ十数年、現役で設計が可能ならとりあえず手元に置きたい一冊です。疲労設計で機械構造用炭素鋼よりは合金鋼の方が有利と思われますが、実際にはそんなことはないのです。まだ私、本書を読んでいないのですが、このあたりの記述があるのかどうか判りません。疲労限度は原則的には硬さによって支配されるのでコスト比較では高周波焼入れなどの工夫で断然炭素鋼材の方が有利になります。自動車の歯車にはクロムモリブデン鋼など使われますが、希少金属を利用するので、個人的には合金鋼は使いたくないですね。燃料電池車になるともしかしたら、希少金属を利用する合金鋼の利用は減少するかもしれない。何故なら、燃料電池車の場合、その技術の進展の仕方(触媒関連など)によっては、特別高い車の性能は不要という考え方が生まれるかもしれないですね。

2009/01/05

歯形策定ソフト作成の現状


面取り入力値は直線距離(曲線沿いではなく)です。


歯先の面取りは歯面沿い0.5mm:歯先円周沿い0.2mm。


現在:面取り図形の表示 及び面取りに対応した各種係数の策定まで完成ですが、まだチェックの必要な箇所がある状態です。(画面描画の問題:ソフトが巨大になるにつれて描画は途中でおかしなモーションを演じている状態。そのままでも自動的に、最終的に画像の完成画面になります。)

2009/01/04

海外からの日本への注文(カザフスタン)


画像の引用元は下記URLより
http://www.yomiuri.co.jp/adv/kazakhstan1/republicday.htm
カザフスタン共和国からの日本へのメッセージ。中央アジアの砂漠地帯、旧ソ連の原爆実験地、シルクロードというイメージの強い地域ですが、新首都策定に黒川紀章氏のデザインが係っていることを特記しておきたい。新しくは原子力関連の取組みに日本の経済ミッションがカザフスタンを訪れている。それらの事実を踏まえて読む必要があると思います。カザフスタンはその国名からもわかるようにイスラム教を主体としている地域です。USAのイスラエル支持、イスラエルをめぐる中東紛争などの報道にどう向き合うべきか一つの手掛かりになるとは思います。

2009/01/01

新年早々の苦言です。

新年早々暗澹たるニュースが流れています。派遣切りといわれる制度上の欠陥が大きく表面に具現してしまった実情です。この派遣切りの実体は戦後最悪の労務行政の無責任さの結末といえます。民主党の小沢氏は派遣制度の抜本的見直しが必要とまで述べています。多分、選挙を意識した言葉でしょうが不思議に違和感が全くない。むしろ、その支持母体の労働団体が賃上げ要請を掲げている奇異さの方が強い。おそらく、次は、正社員の削減に進むしかない現状をどのように考えているのだろう。派遣社員削減よりは正社員の削減こそが企業の再建のキーワードになっている現実を連合は過小評価している。現在、民意は正社員という権益に疑問を抱く方向に向いている。派遣労働者の確保と正社員の削減こそが業績建て直しのひとつのポイントかもしれない。ある意味、大企業の正社員とは無関係な当方のような立場のものにとっても怖い現実です。派遣社員の制度は戦後の労働権益を投げ捨ててしまっていることに目が向かないのだろうか。派遣と正社員の置かれている現実のアンマッチさは戦前の小説{蟹工船}の読者層の拡大にもよく示されています。派遣の実体が現在のおかれている状況ならば、すでに正社員の労働基本権をも喪失させているのが実体と考えるべきだろう。法文などは民主主義の差別観念の容認にすぎない現実にさらされている。正社員の特権などが派遣社員と比較で示されるとき法の下の平等の憲法理念はすでに空文化しているといってよい。どうすれば改善されるのだろう、この実体を。私は、中小企業に手厚い工業立国の理念の確立が重要と見ています。製造業への人口比率のシフト化が今求められているような気がしてならない。経団連は介護などのサービス業の充実が必要といっていますが、見当違いも甚だしい。人口が減少方向に加速度を増しているとき、そんな悠長なことはいえない。もっと新技術の成果を公開し、中小企業製造業の育成にむけて、3次産業に流れる人材を、ものつくりの方向に繋ぎとめておく方向こそが緊急の対策と思います。また産学連携も重要、この視点からは専門職を含めた派遣制度の現状は有害無益でしかない。派遣制度はむしろ専門職で正社員よりも給与実態が最低正社員との比較で同等以上という仕組みにするべきだろう。連合労組の給与UP要求などはさらに論外でしょう。ここのブログは技術情報の紹介を大きな柱としています。今年もより充実したブログに育ててゆきたいと思います。生意気を新年早々書きましたが派遣労働の実態に心を痛めているゆえであることをご理解ください。
追記 製造業の派遣対応は技術力の低下、産業の空洞化の大きな要因。ワークシェアリングは一つの対応のあり方。(2009.01.06)