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2009/03/29

油圧シリンダの基本設計-1


追記)2015.02.06記 油圧シリンダーの各構成部品の材質に関しては、下記参照。http://m-sudo.blogspot.jp/2009/03/blog-post_7597.html
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上図はシリンダストロークの選定基準例です。ただし、当方の座屈強度計算ソフトで確認すると安全率が2.5程度の厳しい数値です。当方のソフトの活用で安全率が4を確保できるレベルまでストロークを短くして利用されたほうが賢明と思います。



機械装置の機構設計を行なう場合(リンク構造の場合)、シリンダサイズに応じたシリンダの最伸時長さ、最縮時長さ、そして固定部分長の概略寸法、及び重量表があればと思います。その一助に図表を掲げました。画像の引用元は下記より。
http://www.hydraulic-cylinder.net/p2.php
尚、実際にはシリンダーはストローク一杯で利用することがないように設計します。具体的には私の場合は実効80%程度に抑えています。装置の組立て誤差、ショックによる歪み変形への対処などが理由になります。動的なリンクの場合、1m立方のリンク機構ですと20mm程度は経時変化で歪むと最悪考える必要がある故です。また、シリンダーの破損防止にもつながります。基本概略設計が完了したら、シリンダメーカーに該当サイズの購入シリンダの有無を問い合わせ、もし近似サイズがあればリンク機構の修正を行ないます。普通、シリンダの新規製作を行なうことはありません。図で示したようなタイプのシリンダならヤマテコーポレーション(株)などが挙げられます。但し、ショック対応は不明。その他、堀内機械、TAIYO、RIKENなど、メーカーに応じていろいろな型があります。カタログなどはRIKENが充実しているようです。
追記 座屈計算ソフトを公開しました。試行版(評価版)は無償でお試しいただけます。必要な方はリンクよりご入手ください。(2009.04.01 記)
http://m-sudo.blogspot.com/2009/04/blog-post_01.html参照。
http://m-sudo.blogspot.jp/2014/11/2013.html(2016.02.06追記)

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