2015年7月12日日曜日

中心距離から転位係数を求める_2

表記の件について、結論を先に記載しておきます。

1)頂げき一定方式を基本に。歯たけ一定方式は性能(騒音、噛合い率など)を極めるに適していますが、頂げきが不足することによる、潤滑油の劣化、歯面損傷、発熱など装置寿命に関する否定的な影響が比較的に大きい。

2)転位係数は歯数の多い方のデータを大きくする(+-の符号をも)考慮。歯数差が大きい場合は、歯形係数の確認が欠かせない。歯形係数は双方同じ数値が理想的。注意することは、切下げにかからないこと。切下げが生ずると歯形係数は一気に増加してしまいます。

3)中心距離の許容値とまたぎ歯厚許容値の関係はトレードオフにある。歯車の精度が高ければ中心距離許容値が緩やかだが、中心距離許容値を厳しくすると、歯車の精度確保に余裕が生じてくる(バックラッシなど)。従って、歯車箱(Gear Box)のボーリング穴間の許容値はコストが許す限り小さな範囲に収めるべきです。その結果歯車の円弧歯厚の許容値は大きく取れます。

ISO規格は歯形係数の算出を推奨しており、グラフの活用は勧めていません。
国内には当方作成のソフト以外には的確な算出ソフトは(100万円前後のよほど高価なソフトでない限り)入手は困難です。昔、芝浦工業大学関連でExcel
VBAを利用したソフトがあったかと思いますが、バックラッシのための円弧歯厚減少加工歯形には対応していなかったと思います。

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