上図は過日、日本経済新聞紙上でも紹介された江戸時代の浮世絵作家、歌川広重による新大川にかかる夕立の風景。ゴッホが習作を試みたといわれる。個人的には橋の構造とその描画に興味を抱いた。
同じく歌川広重の作になる吉原の大門の描画。手前の頬かむりをしているのは客人のなりだろう。奥に拝見される遊女の風姿に時代を垣間見る。
オランダのアムステルダム中央駅正面から伸びる道路の左側に現代の見せ窓(等身大のガラス窓)があったが、そのものストレートな肢体をみせて客待ちをしている悲惨さに比べるとまだ救われるかもしれない。断っておくが旅行に行ってそこに迷い込むのは大変危険と思うので注意が必要である。
吉原内の遊女たちは身請けをしてくれる客人が現れない限りは吉原の門外に出ることはできなかったといわれる。苛烈な制度である。
その様子は、双葉文庫 佐伯康英の{橋の上}に説明されている。
追記)2015.03.05
葛飾北斎の肉筆画の新聞記事に関連画像が掲載された。
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