

画像は下記URLより引用しました。
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/41945-1316-29-2.html
http://www.tsubakimoto.jp/press/press080623.html
画像をじっくり眺めましょう。一見して何の変哲もない特殊チェーンです。椿本の名前ならばこれはチェーンの一種とイメージします。ところが、中央の直線状に伸びた部分の噛合いの形に目を凝らすとこれはほどけることのない剛性のある柱です。しかし、下部に目を凝らすと、噛合い直前のチェーンの姿です。下部のチェーン(左右)をモーターで噛合わせるように駆動させると中央のチェーンが上方に柱となって伸長してゆくイメージが湧くと思います。この柱をリフトシリンダーの代用に考えたらどうでしょうか。従来Z形昇降装置のリフター装置ではシリンダーでリンクを押し上げてゆく方式でした。この従来の方式では立上げ時シリンダーのリンクに関する位置がほとんど寝た状態にあるために極めて過酷な重荷重の発生を必要としていました。そのために、軸受けなどの損傷のトラブルが生じやすく代替え案も工夫されていましたが、今ひとつというのが現状でした。(当方もこの対策のために昇降機の構造で特許を申請しましたが商談には至りませんでした)。上方の画像を眺めると、これは凄い発想です。チェーンをリフト駆動装置本体としています。昇降スピードのUP、エネルギーの節約、他にも利点がありそうです。リフトストロークの確保に難点はあっても素晴らしい発想です。
久々によいものを観ました。