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2010/12/12

旅の想い出:ストックホルムにて

上記画像に関して 写真:Wa☆Daフォトギャラリー/撮影:和田義男」より 和田様のご好意で引用しました。
引用元URLは下記。
http://wadaphoto.jp/
私が初めて海外に一歩を踏み出したのは25年ほど以前のことだろうか。ある団体のツアーに参加して当時西ドイツのハンブルグ経由でのストックホルム行だった。当時はまだアンカレッジ経由でモスクワ空港の小銃を構えた兵士の姿に緊張感を覚えたりしながらの南北の緊張感の漂う時期の初夏の経験だった。国際難聴者団体のストックホルム大会への参加で会議の日程の合間に、ノーベル賞受賞式の行われる市庁舎のホールでの晩餐など現地の有志(スェーデン難聴者協会)のご尽力で貴重な経験を積ませて頂いた。ノーベル賞というこの上ない権威ある表彰式の行われる会場というだけでなく歴史的にもスェーデンの建築様式を代表する建物という意味からも、この建物の内部でワインを傾けながら西ドイツ、スェーデンの人たちと軟談を楽しめた経験に、今もって尚、福祉の先進国としての輝きが心象に残っている。当時は初夏(6月)で白夜の季節、夜8時をすぎて尚、夕焼けが始まろうかという明るさだった。しかし、この白夜は冬になると漆黒の長い闇夜に変わるのである。スルッセンの近くだったか、町の食堂に入ったときに、天井の色は青く塗装され、その中に星や月の形絵が黄色く描かれていた。長い闇夜へのアゲインストの心の現われであっただろうか。市庁舎の写真の中のスェーデンの国旗もまた青一面の中に黄色の十字架を描いている。北欧を旅する感傷かもしれないが、風土とよくマッチした風景が写真のなかに垣間見られた。6月の季節はストックホルム近郊では黄色い菜の花畑が一面に展開する。職場の先達からは、ロックドリルの穿孔の跡を地下鉄の通路で見かけなかったかと帰国後に聞かれた。当時、私は、ロックドリルの穿孔装置の設計に係っていた。

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