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2009/10/11

ボルトの疲労限度




10年ほど前の機械設計誌からの引用です。ボルトの強度計算を行う場合の疲労限度の表です。文中に記載されていますが、ボルトに作用する負荷は(ボルトの締付けによる引張り強さ+外部からの負荷)で計算を行い、その上で、平均応力、応力振幅から求めたせん断応力としての疲労限度が上記の表の範囲に入ることを確認して初めて採用となります。
上図の表は、ボルトが焼入れ焼戻し処理がなされた材料を基に加工されたという、前提があります。

 唯、私はこの計算式で求めた数値の50%を上表の範囲内であることを確認して採用していました(但し、応力形態(引張り、せん断、曲げ)は負荷の形態に応じて採用、土木建設機械。大概は5.5kgf/mm^2あたりに計算が落着く)。 土木、一般機械の通常のボルト締結部や治具などの場合は疲労計算などは行わず、一般の応力計算式で10~9kgf/mm^2の数値で十分としていました。精密装置の負荷変動のない箇所(負荷締付けトルクだけといえる状態)はもっと甘い数値(約15~16kg)でも差し支えないはずです。材料は鉄鋼(ss材、S**C材(調質材))の場合です。
関連URL:http://m-sudo.blogspot.com/2009/04/blog-post_18.html

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