counter

2009/01/21

インボリュートスプライン

スプラインの加工例。
画像は下記URLより引用しました。
http://www.jonan-key.co.jp/machine/p3.html


下記画像は立削り盤による加工例。画像の引用元は下記URLです。
http://knowledge.yasojima-proceed.com/archives/2008/03/post_16.html
スプライン加工も対象になります。

インボリュートスプラインのJIS規格が代わってから久しいが、自動車業界では未だに旧JIS規格(JIS D 2001)が一般的なのだろうか、このあたりはよく判らない。新JIS規格(JIS B1603)が一般的になっているとも聞いていない。大径合わせ方式が新規格では廃止されていることを、変更時期が10年以上昔のことなのに、恥ずかしい話だが、先日初めて知った。旧JIS規格を所有されている方は捨てないでキープされていると思いますが、ミッションの動力伝達軸などの振動など過酷な環境に利用されているだけに新JIS(ISO基準)ではどうなっているのか、現在、調査中ですが手掛かりが全くない。スプライン加工には軸はホブで加工できるが、穴加工はブローチ削りが普通です。ブローチ工具の価格が15~35万前後ですから規格が変わるというのは大変なことです。ブローチの仕様でホブの仕様も左右されます。このブローチ加工に対応した歯形の作成が新旧規格とも、当方の歯形作成ソフトで可能なことは幸いでした。旧インボリュートスプライン規格大径あわせの歯先面取りにも対応可能です。高額なブローチがなくてもワイヤーカットで加工OKになるはずです。ワイヤーカットの難点はスプライン幅が長い場合、袋加工形状の対応でしょうか。一般的には歯面合わせ対応ですが、当方のソフト利用による歯形作成は大径合わせにも、歯面合わせにも有効です。(まだVECTOR社には申請していません。価格は5,500円を予定しています。Excel2000~2003のみ対応。2007は多分不可です。)尚、スプライン穴加工には立削り盤による削り加工の手段もあります。この場合、穴ぐりで工具、削りチップの逃げ穴の設定が必要になります。
追記:旧JISの大径合わせはどのような箇所で利用されているか、これについて簡潔にいえば中心軸の芯ズレが生じては困るところ、振動の発生を避けたいなどが考えられます。例えば、自動車の変速装置のシンクロメッシュを持つ軸系などです。当然、強度的にも撓みなどが生じないような設計が必要です。(2009.03.22)

0 件のコメント: